Chain Stitch Test
制作ノート
Chain Stitch Test
今回の実験では、
裏返したTシャツを二枚重ね、その上からチェーンステッチで縫い、藍で染色しました。
一枚は白、もう一枚は茶色のTシャツです。
糸を外してみると、
チェーンステッチは単に縫い跡を残すだけでなく、
その周囲の色の変化まで引き出していることが分かりました。
白のTシャツでは、
ステッチの張力が白い帯のように強く残り、
縫われていた位置がはっきり見えます。
茶色のTシャツでは、
同じ構造でも反応が異なり、
藍が青だけでなく、緑を含んだ色として現れました。
この違いから、
チェーンステッチは痕跡を残すだけでなく、
素材の色や重なり方によって、
その中や周りで別の反応を生んでいることが見えてきました。
また、二枚重ねた状態で縫って染めたことで、
一度構造を共有した布が、
分離した後も似た痕跡を持ちながら、
別の表情として残ることも確認できました。
今回はそれを、
双子のような関係だと感じました。
さらに、白いTシャツのプリントの上を
偶然チェーンステッチの跡が横切りました。
特に SEWING という文字の上に、
実際の縫いの痕跡が残ったことは印象的でした。
今回の実験で見えてきたことは、
チェーンステッチは痕跡を残す。
そして、二枚重ねや糊、色の違う素材は、
その痕跡の中や周りで別の反応を生む、ということです。
縫いそのものが痕跡を作り、
条件の違いが、その表情を変えていく。
そのことを、今回あらためて確認できました。